点滴として、よく使用させれる「リンゲル液」の名前の由来はご存じでしょうか?
その由来は、長崎ちゃんぽん「リンガーハット」とも関係しています。
この記事では、「リンゲル液」と「リンガーハット」の名前の由来がわかります。
ちょっとした会話のネタにいかがでしょうか。
リンガー兄弟
「リンゲル液」と「リンガーハット」はそれぞれ人名から由来しています。その人物はどちらもリンガーであり、ご兄弟です。
リンガーらは三兄弟であり、長男のジョン、次男のシドニー、三男のフレデリック。
「リンゲル液」は次男のシドニー・リンガー(左)、「リンガーハット」は三男のフレデリック・リンガー(右)に由来しています。

リンゲル液の名前の由来
リンゲル液は、イギリスの生理学者であり内科医であったシドニー・リンガー(Sydney Ringer)によって開発されました。
1880年頃、次男のS・リンガーはカエルの心臓での潅流実験をしており、蒸留水に塩化ナトリウムを加えた純粋な生理的食塩水を使用していました。
ある時、たまたま蒸留水を切らしたために助手が水道水で実験を間に合わせたことで、潅流時間が延長することを発見しました。
水道水に含まれる微量のカリウムとカルシウムが心臓の収縮に重要であることを見つけたそうです。
リンゲル液は、彼の名前にちなんでリンガー液(Ringer’s solution)と名付けられ、日本ではドイツ語風に「リンゲル液」と呼ばれました。
| Na⁺ | K⁺ | Ca⁺ | Cl⁻ | |
| 生理食塩水 | 154 | 154 | ||
| リンゲル液 | 147 | 4 | 5 | 156 |
リンガーハットの名前の由来
リンガーハットはフレデリック・リンガー(Frederick Ringer)に由来しています。
1856年、三男のF・リンガーはグラバー商会の招待で長崎に来日し、日本茶の貿易監督として勤務することで、長崎の産業や経済発展に大きく貢献しました。
長崎の郷土料理であるちゃんぽんを販売している「長崎ちゃんぽん」が彼の名前にあやかりたく、1977年に「リンガーハット」と改名されたそうです。
ハットは小さな家という意味で、直訳すると「リンガーさんの小さな家」。
実際に、長崎の観光施設であるグラバー園には旧リンガー住宅があり、重要文化財に指定されています。
まとめ
リンゲル液とリンガーハットに、どちらもリンガー兄弟が関係していたとは驚きでした。
役に立つ場面は少ないかもしれませんが、こういう雑学を知るとより面白く感じますね。

