乳糖不耐症に医薬品の乳糖は使用できるのか?

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乳糖は食品だけでなく、多くの医薬品にも使用されています。

乳糖不耐症の方に、錠剤や散剤の賦形において乳糖を使って良いのか疑問には思わないでしょうか?

この記事では、「乳糖不耐症に対して医薬品の乳糖は使用できるのか?」を考察しています。

乳糖不耐症とは

乳糖不耐症は、牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を分解する酵素「ラクターゼ」が小腸で十分に分泌されないことが原因で起こります。

乳糖はラクターゼによってグルコースとガラクトースに分解され、腸から吸収されます。

しかし、ラクターゼが不足してしまうと乳糖が分解されず、小腸内に残ってしまい下痢を引き起こしていしまいます。

また、分解されなかった乳糖は大腸に到達し、腸内細菌によって発酵されます。その後、ガスを発生させてしまうことによって、腹部膨満感腹痛などの症状につながります。

乳糖不耐症の「乳糖の許容量」は?

乳糖不耐症の症状を引き起こす「乳糖の許容量」には個人差が大きく、明確な基準は定まっていません

しかし、私が調べた範囲では、乳糖の許容量はおおよそ12〜15 g程度を目安として示されている文献が多く見受けられました。

私見ではありますが、乳糖の摂取量が1桁グラム程度の少量では、症状が発現する可能性は低いと思われます。

  • 健康な人の乳糖許容量は0.72 g/体重 kgとされています。体重50kgの人では、約35 gの乳糖までであれば下痢を起こすことなく摂取できることになります。
  • 牛乳100 mL中には約4.8 gの乳糖が含まれており、コップ1杯(約200mL)では約9.6 gの乳糖を摂取することになります。
Jミルク「よくわかる! 乳糖不耐」https://www.j-milk.jp/report/study/h4ogb40000003zae-att/h4ogb40000003zcp.pdf

乳糖が使われている医薬品

カロナール錠をはじめ、乳糖が添加剤として使用されている医薬品は多く存在します。

また、散剤でも賦形(かさ増し)として乳糖がよく使われます。

乳糖不耐症の方に、これらの乳糖を使用できるのか判断します。

錠剤の乳糖について

錠剤に含まれる乳糖はおよそ数十 mg〜数百 mg程度であり、非常に微量です。

そのため、乳糖不耐症の方でも、通常の服用で症状が出る可能性は低く、特段注意する必要はないと思われます。

散剤の乳糖について

散剤の賦形として乳糖を使用する場合、

1包0.5 gになるように賦形すると考えると、1包での乳糖は最大0.5 g未満となります。

1日4回(朝・昼・夕・寝る前)と考えても、乳糖量は最大で2.0 g未満にとどまることになります。

医療機関によって1包あたりの賦形量に差はありますが、一般的な散剤中の乳糖量では症状を起こす可能性は低いと考えられます。

まとめ

乳糖不耐症の方に対する乳糖の使用の可否を、数値をもとに判断してきました。

乳糖不耐症においても、一般の方と同じく基本的には問題ないと思われます。

しかし、実際には乳糖不耐症の症状が出る乳糖量には個人差もあり、散剤賦形中の乳糖を中止したところ下痢が改善したケースもあるそうです。

数値はあくまでも判断材料の一つとして捉え、症状や経過に応じた対応が求められます。

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